水子供養で検索をいたしますと、「水子供養 いつまで」というキーワードが出てきました。
このキーワードで検索をしている人が多いということだと思います。
筆者は、水子供養で有名なお寺のお手伝いをしています。
寺院とお参りの方々の中間の立ち位置で、バランスを考えて色々な提案をさせていただくのが筆者の役割です。
「水子供養 いつまで」というキーワードですが、「いつまで続ければよいのか?」「いつまでに供養を始めればよいのか?」の2通りの解釈を致しました。
お寺で水子供養をされている方は、生まれてくることが出来なかった命に向き合う追善供養をされています。
追善とは、「追福修善」(ついふくしゅうぜん)を略した言葉です。
生まれてこなかった命を、慕い、冥福を祈り、善事を収め、供養を施す。
これが追善供養です。
仏教では、お葬式の後も一周忌や三回忌などの法要を定期的行います。
ただし、水子供養につきましては、このような決まりはありません。
あるお寺では、週末ともなりますと沢山の方々がお参りをされています。
お寺で水子供養の法要をされた方々に対して、ご住職がお参りを強要されている訳ではありません。
水子供養の法要をしていただいた以降も、時々お参りに行かれることで気持ちも休まるのではないかと思います。
供養とは、回数や期間で計るものではないように思います。
お墓参りは20回したらOK!とか、お仏壇に100回手を合わせたらお仕舞ね!とか、聞いたことがないですよね。
日々の生活の中で、生まれてこなかった命の分まで他人に親切に接したり、思いやりの心で手助けをすることは、大きな善事となります。
このような善事は、お亡くなりになった人にも巡って追善供養へとつながります。
命の大切さをしみじみと感じ、他の人に優しく接する気持ちになられましたら、それは水子から私達に巡らされた功徳ではないでしょうか。
お寺で水子供養をしていただく時期についても、特に決まりはないと聞いています。
京都市南区西九条蔵王町11