寺院墓地を見学すると、時々係員から「こちらの霊園は墓檀家の条件です」と説明を受ける場合があります。
また「寺院境内での仏教行事はこちらのご住職にお願いします」と説明される場合もございます。
このようなケースを以前はよく墓檀家といっていましたが、墓檀家さんは檀家ではありません。
お寺の宗派に賛同した上で墓地のお申込みをしていただきますが、檀家に比べてお寺を維持する役割は少なくなります。
墓檀家さんは
お墓のあるお寺の境内で執り行う法要(ご納骨など)は、そちらのご住職お願いします。
自身の宗派を変わる必要はございません。
また、無宗派の人も同様に、自身の考えを変えることなく信仰の有無については問いません。
お寺を支えるための寄付などにつきましての義務はなく任意です。
墓檀家さんの具体的な役割
墓地の維持費
墓地管理料(または護持会費・会費等)寺院によって呼び方は違います
法事や葬儀を依頼した際の御布施
御布施は寺院を維持・運営するための大切な費用となりますので、お墓のあるお寺に依頼するのが望ましい。
最近では法事をされない方もおられます。
もしも、法事をされる場合は、お墓のあるご住職にご相談をされる方が互いの信頼を築くことにつながります。
また、お彼岸やお盆には「彼岸会(ひがんえ)」「施餓鬼会(せがきえ)」などの行事を行っている寺院もございます。
行事への参加は歓迎されると思いますが、参加されない方で、この時期にお墓参りをされる場合には、気持ちとして少額であっても御布施を「本堂にお供えください」とお渡しになるのがよいように思います。(強要するつもりはございませんが、長く続く習慣としてご紹介しています)
20~30年前には、石材店などが「墓檀家」という呼び方をよく使っていました。
今でも、年配の営業員などで使われているようです。
檀家との区別が紛らわしいために、最近では「宗派を問いません。(但し、寺院内での法要は当寺が勤めます)」というような表現をよく使うようになりました。
京都市南区西九条蔵王町11