永代供養墓とは、納骨された方々の定期的なご供養が永続して行われ(永代供養)、長期間墓石を撤去せずに残すことをお約束(永代管理)したお墓をいいます。
永代供養墓を管理する寺院によって、ご供養の方法・時期・期間は異なります。
一般には、年に1~2回程度の頻度で、寺院の定例行事としての合同法要が行われています。
遺族の気持ちがご供養に向かう春秋のお彼岸などに予定されることが多く、日程は寺院のホームページや郵便などを利用しお知らせしています。
合同法要では、納骨された方々の霊名を読み上げてのご回向が一般的ですが、法要の作法は寺院により異なります。
納骨をされた方々をご供養する期間ですが、寺院の規定で期間を定めていない場合は、次世代の住職に引き継ぎを行いながら続けられます。
一般的なお墓では、毎年(または数年分)墓地管理料を納めることで墓地を使用してまいりました。
少子化で後継者のおられない方は、先々に墓地管理料を納めることができなくなります。
後継者のおられない方のお墓を先々まで維持していくために出来ましたのが永代管理です。
永代管理では、先々に納付が必要な墓地管理料を一括前納いたしますので、手続き後の管理料の請求がございません。
永代供養墓では、この永代管理を採用していますので、お墓を申し込む際に永代管理に手続きがされています。
永代管理の期間につきましては、寺院により異なりますが、公表されていますので事前に確認することができます。
永代供養墓は、少子化の時代に対応したお墓として生まれました。
従来のお墓では、『墓地管理料の長期未納⇒墓石の撤去』がネックでしたが、永代管理のため墓石撤去の心配はありません。
先に述べましたように、永代管理ではご遺族や次世代への管理料の負担はございません。
東福寺霊源院・本法寺尊陽院・宝善院の永代供養墓では、大きな地震などで墓石が損傷した際の修理も各寺院が費用負担をして行います。
ご遺族が故人の為に行われるご供養以外にも、各寺院では定期的なご納骨が継続されますので安心です。
親身になって仏事の相談をしていただける寺院とのご縁が生まれます。
本来の永代供養墓は、お寺の境内などに残る『偉人のお墓』同様に、お寺が守り続けるお墓です。
ただ、お求めやすい費用の設定や関連各位の利益を確保するという理由から、短期間での合祀を約束したお墓を永代供養墓として募集している場合もございます。
夫婦で仲良く静かに眠る場所として永代供養墓をご検討の方は、お寺が永続的にお守りすることをお約束する永代供養墓をお選びいただければと思います。
京都市南区西九条蔵王町11