寺院の境内に建つご先祖様のお墓は、後々ご納骨していただける構造になっていませんでした。
このようなタイプの墓石は、土葬の時代に建てられた場合が多く、ご遺体はお墓とは別の場所に埋葬されていました。
お墓参りの際には、寺院に建つ各家の供養塔にお参りをしましたので、納骨できる構造は必要ありませんでした。
最近は殆どの場所では火葬をしていますので、累代墓・代々墓として、ご遺骨を納骨できる構造になっています。
ご家族がお亡くなりになったことをきっかけに墓石を立て替えていただくことになりました。
隣家の墓石とギリギリに建てられていましたので、この墓地に合わせた寸法の芝台を造りました。
エリアにもよると思いますが、弊社のある京都では、隣りの墓地との境界を示す巻石と納骨室を造ってから、下台→上台→棹石の順に墓石を据えていきます。
余談ですが、〇〇家之墓と彫刻されている一番上の石の横幅が9寸(約27cm)のお墓を9寸墓石といいます。
巻石を造る余地がありませんでしたので、墓石の傾き防止と納骨室を広くすることができる芝台を設置いたしました。
芝台は昔からある墓石のパーツですが、公園墓地などの各家の面積が広い墓地などで施工されているケースを見かけます。
京都では寺院の境内墓地が多く、芝台をあまり施工をすることがありませんでした。
芝台付墓石を久しぶりに建てさせていただきましたが、とても立派に見えました。
京都市南区西九条蔵王町11