かれこれ19年くらい前の話になりますが、店舗用に花を植えるプランターを作りました。
創業して間もなくのことですが、時々店の前を保育園?の列が通りました。
先生?に押された3人乗りの乳母車にのった赤ちゃんも通っていましたので、たぶん保育園だったのではではないかと思います。
店の前の歩道は、近所の保育園か何かのお散歩コースだったようです。
そこで、柄にもなく子供たちが喜ばせたくなり、プランターを作ってみました。
余った材料とかではなく、図面を起こしてもらい、ガチで作りましたのが写真のものです。
写真では半分しか写っていませんが、ドラえもんはシーソーをデザインしたプランターの真ん中にドラえもんが座っています。
キティーちゃんは、今は廃盤になってしまいましたが、オーソドックスな形のプランターです。
流石は墓石に使う石ですので、19年経っても作った当初とほとんど変わらない感じです。
今も現役で毎年花を植え替えて使っています。
最近は週に1回程度の割合で、同じ制服に同じ色のキャップをかぶった10人くらいの子供たちが、前後を歩く先生に連れられてお散歩にやってきます。
店の前でしばらく止まって、ドラえもんとキティーちゃんの頭を撫でるのが恒例になっているようです。
社会見学の授業で、小学生のグループがインタビューにやってくることもありました。
「なんで、おっちゃんの店に来たん?」と聞くと、店の前のドラえもんが前から気になっていて、みんなで店の中を覗きに来たそうです。
社会見学の子供達には、1センチ未満の大きさの綺麗な石(安い貴石)を、1人5個ずつ選んでもらって小さなビニール袋に入れてあげていました。
後日、子供たちの寄せ書きの入った感謝状を先生とPTAの方が届けてくださいます。
感謝状を店の壁に貼っていましたが、以前にやってきた卒業生の名前が書かれた感謝状を発見した先生は、「わっ!〇〇君やー!」と言って、懐かしんでおられました。
見ず知らずのチビ子達へのサプライズで作った御影石のプランターですが、それぞれにちょっとしたドラマがあったようで何よりです。
あの時に作っておいて良かったと思っています。
京都市南区西九条蔵王町11